確定拠出年金相談ねっと認定FP 船渡 育子

2016年 11月 29日

配偶者控除拡大はチャンス!社会保険と確定拠出年金をみかたにつけよう!!

配偶者控除が150万円以下まで拡大!?

 103万、106万、130万、150万???

訳が分かんないですよね?

 配偶者控除については
様々な議論が戦わされてきましたが

 上限を「103万円」から「150万円」に引き上げ、
150万円を超えても201万円までは
控除額を段階的に減らしていく

というところで落ち着きそうですね。

 今まで夫の「税金の扶養の範囲」を意識して
パートの収入を103万円以下に抑えてきた主婦は、
150万円まで収入を増やしても大丈夫ということです。

 となると
「社会保険の扶養の範囲」である、
「130万円の壁」が気になりますよね。

 ということで

気になる税金と社会保険料の額を、
150万円と130万円のケースで
試算してみましょう。

 今回103万円から150万円まで
上限が引き上げられるのは
夫の所得税のことです。

 それとは別に、
妻の収入が103万円を超えると
妻自身に所得税が掛かってきます。

「130万円の壁」を超えてみたら

 150万円の場合

 所得税は

給与所得控除65万円、基礎控除38万円、
社会保険料控除22.5万円後の
課税所得が24.5万円になり

24.5万円×5%=12,250円
(100円未満端数切捨て)→12,200円

 住民税は
基礎控除が33万円になるので、
課税所得が29.5万円、
税率が10%となり
29.5万円×10%=29,500円

 合計41,700円

 130万円の場合

 社会保険料控除が19.5万円になるため、

所得税は
課税所得が7.5万円になり
7.5万円×5%=3,750円
(100円未満端数切捨て)→3,700円

 住民税は
課税所得が12.5万円になり
12.5万円×10%=12,500円

 合計16,200円になります。

 以上が
「税金の扶養の範囲」を保ったまま
「社会保険の扶養の範囲」から抜ける形ですね。

 

今まで払っていなかった社会保険料の
負担を重く感じておられるのではないでしょうか?

 けれどもこの負担を補って余りあるメリットが
社会保険には沢山あります。

 たとえば

 健康保険には
「傷病手当金」「出産手当金」という制度があり、
病気やけがで働けなくなったときや出産の前後に
賃金の約3分の2が一定期間支給されます。

 これは、
夫の社会保険の被扶養者になっている場合
には支給されないものです。

 

厚生年金については

 一番なじみの深い老齢厚生年金を例に挙げます。

 1か月の賃金125,000円(年収150万円)で
30年間厚生年金に加入すると、
65歳から支給される年金が
約24.7万円増えます。

 厚生年金保険料は年間約13.5万円ですので、
65歳から20年間受給すれば
30年間の支払い保険料額とほぼ同額になります。

 日本女性の平均余命は
平成27年度の調査で24.31年ということですので、
十分支払い分の回収はできますね。

 しっかり長生きしましょう!!

 厚生年金には
他に障害厚生年金・遺族厚生年金がありますが、
それぞれ障害基礎年金・遺族基礎年金
よりも保障が充実しています。

 

今回は
年収を130万円以上に増やした場合に発生する、
社会保険料について考えてみました。

 

次回は
もうひとつの大きな課題である
「所得税、住民税を抑える」ための力強い味方、
確定拠出年金についてお話します。

 

楽しみにしていてくださいね!!

あああ

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