確定拠出年金相談ねっと認定FP 加藤 博

2016年 12月 01日

企業型確定拠出年金(企業型DC)制度とは?

こんにちは。

確定拠出年金 相談ねっとわーく 認定ファイナンシャル・プランナーの加藤博です。

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2016年11月25日の日経新聞 電子版で

川崎信金、選択制の確定拠出年金 共同システムで初」という記事がありました。

 

内容を一部引用します

 

“川崎信用金庫は12月から、希望する職員の賞与の一部を運用に回す選択制確定拠出年金を導入する。信金中央金庫(東京・中央)が運用する確定拠出年金の共同システムを利用する。同システムを使った選択制の確定拠出年金は全国で初めてという。

 

 他の企業も参加できる仕組みで、地域貢献にも生かす。

 

 12月上旬に支給する賞与から1人当たり1回の賞与につき16万5000円(年間33万円)を上限に、年1回、確定拠出年金への加入を受け付ける。今夏から13回にわたり実施した説明会には約1200人の職員のうち、9割以上が参加し、約半数の職員から加入希望があったという。スタート時の掛け金の合計額は年間約1億円に達する見通しだ。

 

 川崎信金は職員の資産形成の選択肢を広げる福利厚生の一環として確定拠出年金の導入を決めた。職員は掛け金や運用益が非課税となるメリットがある。職員の金融知識を高め、顧客サービスの向上につなげる狙いもある。“

 

 

選択制確定拠出年金の導入事例です。

選択制確定拠出年金制度を採用する企業が増えてきています。

企業型確定拠出年金とはどのような仕組なのでしょうか?

 

【企業型確定拠出年金制度について】

企業(厚生年金加入事業所)が企業年金制度として導入します。厚生年金に加入している役員・従業員が加入対象者となります。

企業型の確定拠出年金は大手企業が先行して導入がすすんでいますが、社長1名の企業でも導入が可能です。

中小企業では導入が難しいと考えている経営者も多くいますが、低コストで導入が可能となっています。

 

「企業年金は当社には関係ない」

 

と考えている経営者も是非、研究して欲しい制度です。

 

企業型確定拠出年金の制度イメージ

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この企業型は、

従業員全員へ一定額もしくは一定の率で加入するAタイプ

従業員が加入金額を任意で選択し給与の中から掛金拠出するBタイプ

それとAとBを併用するA+Bタイプがあります。

 

企業が負担する掛金は全額が給与課税されず損金扱いとなります。

また、社会保険料算出の基礎となる標準報酬額に加算されません。

この2つが大きなメリットとなります。

 

運用益が非課税であること、受け取り時の税優遇があることは個人型と同じです。

 

 

ここがポイント

 

Aタイプ

例えば、全従業員に対して月額昇給1万円を検討する場合

現金で1万円昇給した場合は、1万円×約15%の1,500円の社会保険料負担増となります。

従業員から見ると、1万円は給与課税されますので所得税、住民税が課税されます。

一方、確定拠出年金で1万円掛けた場合は、社会保険料は増加しません。

確定拠出年金掛金は給与課税されませんので、

1万円のすべてが積み立てに回ることになります。

昇給した場合と比較すると、一人当たり社会保険料 1,500円/月節約出来る効果もありますので、企業年金制度の導入と社会保険料の適正化が同時に行う事ができます。

 

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Bタイプ

前払い退職金制度を導入し、

前払い退職給与を現金にするか?

確定拠出年金掛金にするか?

を従業員が任意で選ぶことができるようにします。

 

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前払い退職金を「生涯設計手当」や「ライフデザイン手当」という名称で呼ぶことが多いですが、

現給与=基本給+生涯設計手当とすれば給与総額は変更しないこともできます。

 

給与の内枠から拠出し、加入するかどうかは従業員の任意となりますので

「選択制確定拠出年金制度」とも呼ばれています。財形貯蓄制度をイメージすれば分かり易いでしょう。

川崎信金はこの制度を導入しました。

 

導入した場合の加入者メリット

月額30万円の方が、老後資産形成のために2万円積み立てている場合で比較してみます。

(分かり易くするために概算値でシミュレーションしています)

 

①社会保険料・税控除後の手取額から積み立てする場合

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②選択制確定拠出年金で積み立てする場合

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確定拠出年金掛金は給与天引きされますが、

この掛金は社会保険料対象外であり所得税・住民税が非課税となります。

したがって、控除される社保と税金が上記の例では5千円少なくなり、

結果として残高が5千円多くなります。

 

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社会保険料は従業員負担分と同様に会社負担の社会保険料も減額されます。

選択制確定拠出年金を導入することにより、社会保険料を適正化(社会保険料の削減)することも可能です。

 

社会保険料の削減額≧企業型DC導入費用 

となれば、導入メリットは更に大きくなります。

 

 

注意点

なお、社会保険料減額により将来受け取る厚生年金が減額され、

傷病手当金や失業保険給付金が減額される場合があります。

節税額や社会保険料減額と比較して検討すべきです。

節税額や社保減額のメリットが大きいと判断する方が多いようですが、詳細は専門家と相談してシミュレーションしてみましょう。

 

確定拠出年金という「制度」についてお伝えするセミナーを行います

このような方は、是非ご利用ください!

  • 現在、確定拠出年金をされている方、これからはじめる方
  • 資産形成で後悔したくない方
  • 企業で確定拠出年金の部署で働いている方
  • 保険代理店のマネーセミナー、マネースクールに参加されたことがある方
  • ドル・コスト平均法の本質を知りたい方
  • 積立投資の複利効果があると思っている方

 

主な内容

 

確定拠出年金 制度編

*日本の年金制度と加入関係

*確定拠出年金とは何か?

*企業型、個人型とは何か?

*確定拠出年金改正法成立による制度について

*加入から給付までの流れ

*個人型に加入するためには

*確定拠出年金がはじまった背景とは?

*企業年金の財政悪化について

*勤務先に確定拠出年金制度が導入されていたら、されることになったら

*企業が拠出している掛金の平均額は?

*企業が拠出した掛け金を従業員が返還しなければならないケースがある

*マッチング拠出について

*企業型DC加入者の個人型DC加入について

*選択制確定拠出年金について

*税制上のメリットについて

*現在凍結中の特別法人税について

*60歳までに退職した場合は

*年金の受け取り方法

*制度のメリット・デメリット

*運営管理機関、資産管理機関とは

*自動移換について

*投資信託について

*投資に関すること

*長期投資は誰でも成功するのか?

*確定拠出年金でうまく資産形成するためには?

等々

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