確定拠出年金相談ねっと認定FP 林 智慮

2018年 02月 20日

やってはいけない【NISA枠の使い方】

確定拠出年金相談ねっと認定FP林です。

今年1月から、つみたてNISAが始まりました。

毎月投資信託又はETF(金融庁が許可したもの)を一定額、運用益非課税で積立られます。

年間40万円まで、2018年1月から2038年12月までの期間限定です。

毎月の収入の中から、コツコツ積み立てる方には良い制度です。

 

ところで、ご存じのとおり、NISAが2014年からスタートしています。

2023年までの制度ですが、年間120万円まで5年間非課税で運用出来ます。

NISA枠で購入出来る商品は、投資信託だけでなく、個別株も買うことが出来ます。

 

NISA、つみたてNISAは共に、

①運用益が非課税であるのですが、損がでた場合、無かったことにされます。配当金との相殺や損失繰り越しができません。

②非課税枠の再利用は出来ません。買った時点で非課税枠を使う事になります。

 

 

さて、NISAで個別株を買うときのことを考えます。

 

個別株を購入するときに、企業の財務状態や事業計画等を参考にします。

企業の業績が良くても、様々な理由から暴落するときがあります。

 

 

NISAは基本buy&hold

頻繁に売買するのに適した制度ではありません。

目先の利益を得るために売買するのではなく、株式の成長を待って利益確定します。

枠も資金も余裕を持たせた買い方をしておき、安い時に買い増しをします。

(上がりそうな銘柄を買い、ちょこちょこ利益確定して、枠を使い切っていく方法もあります。)

 

先日の暴落相場等の場合、一度売ってからまた買い戻したくなりますよね。

でも、NISA枠は売った枠は再利用出来ませんので、買い入れする度に枠を使うことになります。

膨らむ損失に痺れを切らして売ったら、そのとたん上がり始めて慌てて買い戻す。

戻したかと思ったら、さらに下げるので慌てて売り、また慌てて買い戻す。

これでは、年間120万円の枠をあっという間に使い切ってしまいます。

おまけに、損失は無かったことにされてしまいます。

企業業績に問題ない、むしろ将来性があるので絶対に買い直したいのなら、目先の利益を狙って途中で売らない方が良いでしょう。

 

NISAのメリットは、利益に課税されないことです。

例えば、株を30万円(×200株)をNISAで買ったのですが、暴落したので25万円で売りました。

様子を見てたら戻りそうなので、26万円(×200株)をNISAで買い直したら、また下がり、19万円で売却しました。

良い情報が出たので買い直そうと思ったのですが、NISA枠がなくなり、特定口座に15万円(×200株)で買い直しました。

半年後、株価は予想通り90万円になり、売ることにしました。

売買益は(90-15)×2=150万円 これに20.315%かかり、304,725円の税金が発生します。

2回目のNISAで持ち続けていたら、売買益に課税はされなかったのです。

(逆に、例えば株価が5万円になってしまったので売る場合は、特定口座であるから、損失分は配当金と損益通算できて3年間損失の繰り越しが出来ます。)

 

ただ、NISAは全てホールドしなければならないのではなく、途中で良くない情報がでて、その企業の株を持ち続けるのがどうかと思われる場合は、途中売却の選択もありでしょう。

なんと言っても、自分の資産を守ることが第一です。

 

 

 

 

 

 

 

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