確定拠出年金相談ねっと

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2017年 06月 25日

「貯蓄性保険」が本当に貯蓄になるのかどうか考えよう

こんにちは、確定拠出年金相談ねっと 代表の山中伸枝です

いろんなところでiDeCoセミナーをさせていただいていますが、結構どこにうかがっても同じような質問がでます^^;

最も多いのがこれ

保険とiDeCo、どっちがいいの?

 

確かに保険に加入すると「生命保険料控除」があり、税金が得します。しかし保険の控除は保険料の全額が認められるのではなく、保険料の一部だけが控除対象です。

一方iDeCoは掛金全額が所得控除です。経費として認められる枠が断然大きいのです。

従って、自分の老後資金の積立で考えれば個人年金保険とiDeCoは同じ目的の積立手段ではあるのですが、断然iDeCoの方が節税メリットは大きいのです。

 

また投資より保険の方が確実にお金が貯まりますよね?という質問も多いです。

実際保険会社から、ドル建て終身保険を老後の貯蓄として勧められたという方も多いです。投資信託や、iDeCoは自分で運用しなければならず、運用益を出せるかどうか自信がないから、ドル建て終身保険の方がいいですよねという考えです。

 

ドル建て終身保険は、やはり「保険」です。もし貯蓄と考えるのであれば、いつでも払った分以上の引き出しが出来なければ貯蓄ではありませんが、多くの場合ある一定の時期を過ぎないと払った以上の解約返戻金は得られません。

またその一定時期も70歳時点とかであれば、もはや老後のための貯蓄とも言い難いのではないでしょうか?

 

もし米ドルで自分年金を作りたいのであれば、外貨MMFやFX、米国債なども選択肢です。

こちら野村証券で購入できるアメリカ国債のリストですが、償還まで10ほどある米国債であれば、利回りは2%程度あることが分かります。

つまり、為替の良いタイミングで資金を準備して債券を購入すれば2%で資金を運用できるということです。

アメリカの国が破たんしない限り、債券は担保されますし、またドルで運用した資金は償還後時期をみて円に換えることもできます。

一方ドル建ての保険の支払いは、毎月の保険料引き落とし時の為替により変動していきます。払った保険料はドルでは確定されていますが、円換算するとずいぶん変動します。

為替差益がとれているのかどうかも、非常に分かりにくい仕組みです。

であれば、米国債などを証券会社で購入した方が分かりやすいし、換金性も高いので保険のように途中解約をすると「確実に目減りする」のではなく、場合によっては差益が生じる債券の方が良いのではないかと思うのです。

やっぱり、保険は万が一の保障として、そのものが持つ本来の機能で活用するのがベストだと思います。

 

個人的にはドル建ての死亡保険もどうかな~と思います。

なぜなら、その保険金を受け取るのはご家族です。家族を失った悲しみの中、為替がどうこうと考えなければならない死亡保険では、ご家族が大変なのではないかと思うからです。

 

結局どうして多くの方が貯蓄性保険(掛け捨てではない保険)を勧められるままに契約するかというと、その商品の優位性を判断するための「判断基準」をご自身で持ち合わせていないからです。

 

お金の判断基準、ぜひもって欲しいですね。これは学ぶことで得ることが可能です。

 

最近私は、ファイナンシャルプランナーはお金の家庭教師ですよ!という言い方をよくします。

個々に寄り添い、その方のペースにあった学びのプログラムを考え、ここはもう少し力をいれた方がいいとか、もうちょっと頑張ろうとか言ってくれる家庭教師。そしていずれは卒業するであろう、家庭教師です。

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