年金

心とお財布が幸せになる老後の備え

公的年金だけではゆとりある老後の暮らしが望めなくなりました。

政府が発表する所得代替率は(現役時代の収入に対する年金受給額の割合)、現在約60%とされていますが、この率が15年後には50%まで引き下げられることになっています
これは平均的な家計で、年金生活になると現役時代の半分の年収でやりくりをしなければならないということです。

しかし問題はこれだけではありません。
共働き世帯、あるいは独身世帯ではこの所得代替率が40%割り込んでしまうのです

また憂慮すべき点としてマクロ経済スライドもあります。
これは物価が1%仮に上昇したとしても、年金受給額の上昇率は物価上昇率マイナス0.9%、つまり0.1%にとどまるという制度です。
今後物価が上昇すると、年金受給額の上昇率との差がどんどん開き、つまりは生活の質が保てなくなるということです。

このような厳しい老後が待っている私たちが今すべきことは、老後に受け取ることができる年金額を確認し、それだけでは不足する老後資金を把握し、早めに準備にとりかかることが必要です

仮に60歳時点、3,000万円の貯蓄残高を目標としても30歳でスタートし、毎月55,000円を運用利回り3%の安全性の高い運用方法で積立を実行すれば30年後に3,000万円の資金を得ることができます。

しかし40歳からあるいは50歳からスタートしようとすれば、毎月の積立額を上げるか運用リスクの高い商品で運用するしか実現できなくなります。

※ワイズライフコンサルタントでは公的年金の解説をはじめ「自分で自分のために殖やす確定拠出年金」の運用アドバイスをさせていただいております。
特に会社員・派遣または契約社員、自営業者の場合は税制優遇措置のある確定拠出年金は老後資金作りの大きな柱となります。

その他豊富な金融商品知識でトータルでアドバイスさせていただきます。

【参考】

所得代替率についての分かりやすい記事 読売オンライン
www.yomiuri.co.jp/iryou/kaigo/pension/20060916ik05.htm

マクロ経済スライドについての分かりやすい記事 社会保険庁
www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/nenkin/kaikaku/04kaisei/dl/16.pdf

その他の重要な年金改正項目 社会保険庁
www.sia.go.jp/seido/nenkin/kijitu.htm

関連記事

4月はマネーセミナーに行こう!
こんにちは、心とお財布を幸せにする専門家 国際派FPの山中伸枝ですもう3月も終わりますね~ 卒業式も終わり、新しい生活のスタートを 切る若い人たちも多いのでしょうね私も18歳の春は、田舎の高校を卒業し、東京での 生活を始めるためとてもドキドキしていた記憶があります東京で本当にやっていけるんだろうか? 友達できるんだろうか?最初は短大の寮に入ったので、引っ越し……
連載:東洋経済オンライン「年金は70歳から」と決めると計算が楽になる
東洋経済オンラインさんに記事が掲載されました。 「年金は70歳から」と決めると計算が楽になる ……
えっ、ベビーシッター代が所得控除に?
こんにちは、心とお財布を幸せにする専門家 ファイナンシャルプランナーの山中伸枝です 子育て支援、なんかどんどん充実してきている感じですね 育休中の賃金だって、最初の6か月は67%支給ですからね 私の頃は40%でしたらから、すごい差です! 良いことですよ、うん、とりあえずないよりは・・・ ただ振り返ってみて、子どもが小さい時、私どんな支援が 欲しかったのか……
老齢年金額を試算する
公的年金の受給額を調べるためには、ねんきん定期便を活用します。 ねんきん定期便は、平成21年度中にすべての加入者に送付される大事な個人年金記録証です。 加入者の誕生月に順次配布されますので、詳細を必ず確認し大切に保管しましょう。   ねんきん定期便に関するお問い合わせ 社会保険庁 http://www.sia.go.jp/top/kaikaku/ki……